国内初、障害者対応に特化したメンズエステとして、2022年8月に大阪よりグランドオープンしました ”Sun Rises(サンライズ)”と申します。
障害者とひとくちに言っても事象や状態は様々。
身体障害、聴覚障害、視覚障害、発達障害(精神疾患を含む)。
近年では、令和3年(2021年)6月 障害者差別解消法が、障害者差別禁止法の改正法として公布されましたが、果たして法律を整えたところで、その効力はどこまで派生しているのでしょうか。
このたび、障害者専門としてメンズエステをたちあげた私(花宮成美)は、実は広汎性発達障害と診断を受けている一人娘を育てている母親でもあります。
障害者差別解消法が政策として動きはじめた頃、当時小学生で不登校だった娘との生活のなかで、その政策が「インクルーシブ」としてどのように学校教育で活かされるのかを漫然と眺めていたように記憶しています。
教育機関、福祉機関、自治体とともに、障害者は「地域とともに」あるべき・生きるべきのように謳われております。もちろん家を一歩出たらサポートを必要とする人たちがたくさんいます。そのサポートを職業としている人たちも、当然たくさんおります。
「みんなで」「地域で」
それは、道徳の授業のように扱われてる思想のようにも思えます。
でも、たとえ障害者であっても、健常者と何一つ変わらないひとりの男性、女性だということを本当に置き去りにはしていないでしょうか?
ひとりの人間として、働き、遊び、恋をする。
健常者と全く変わらないものとして尊重されているのでしょうか。
現在、高校生の娘は時々こんなことを言います。「ママ、私たぶん結婚しないと思うし、子供は産まないと思う。」「ママ、ママに赤ちゃんを抱かせてあげれなくてごめんね。」
身体障害でも、発達障害でも、周りをみる力や知能がある程度高いレベルを指す傾向を持つ障害者は、ある種夢見がちなところがすごく少ないように思えてなりません。
彼らは、町中で、学校内で、職場や作業所で、もしくはSNSなどを通して、「障害者」というワードに向けられる言葉や考えに辿り着いています。
そのなかでも、「性の課題」は深刻かもしれません。
個人個人の問題を「障害者の性の課題」とひとくくりに称すること自体が、本来は違うのだという思いもあります。
しかし、それをひっくり返す現実があまりにも少ない。悲しいことですが、”開かれたものとして” 性の話を進めてはいけないような一般的な見方もあります。
メンズエステは、非風俗と呼ばれながら存在しているリラクゼーションサロンです。
様々に用意されたテクスチャを使い、トリートメントと称した身体全体のすじやリンパ腺に手指を使ってアプローチを行い、緊張した全身状態を和らげることを提案しています。
メンズと記していますが、女性も利用可能です。
柔らかい女性の肌と手のひらから施される安らぎと、セラピストから受けるまごころのこもったもてなしを満喫して、また現実にかえってほしい。
性の課題に直接的な回答は出せないかもしれません。
それでも、「ありのままの自分」を肯定されるひとときに癒されてほしいと、切に願っております。
「一緒に夜明けをみよう」
「一緒に生きよう」
そんな思いをこめて、Sun Risesは誕生しました。
どうぞよろしくお願いいたします。
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