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執筆者の写真Narumi HANAMIYA

障害者と共にあゆむ道

秋も深まってまいりました。季節の変わり目に調子を崩しやすくなってる方もちらほら見かけております。あと少ししたら季節も進んで落ち着いてくると思います。焦らず、どうぞゆったりお過ごしくださいね。


ご訪問ありがとうございます。

Sun Rises Helianthus 公式ブログ 今回は代表 花宮が書き綴ってみたいと思います。記事のタイトル通り、今回の記事は総合的な視点からではなく、花宮個人の思いを書いてみようと思います。障害者の現実に関することを書いていきますので、過去にフラッシュバック等不調を感じた方はこの時点でページバックして頂くことを推奨させていただきます。




障害者と共にあゆむ道



障害のある人たちと深く関わるようになったのは、やはり発達障害がある子供がいることが大きい。赤ちゃんから大人まで今まで幅広く関わってきた。


娘が通った療育園(現:発達支援センター)では、およそ2歳~就学前の様々な症状や障害がある子供たちを見てきて、学童期もそれと同じく色んな子供たちと関わる経験をさせて頂いた。


いちばんには娘の状態があまり良好と言えなかったのもある。学校、療育センター、放課後等デイサービス、、それぞれに必ずと言っていいほど送迎をしてきた。その送迎の時に色んな様子をおくびに出さず子供たちが過ごしている。それを、見てきた。

普通は保護者の負担を減らすべく通所バスや送迎サービスを使うので、我が子の様子以外に目をむけるタイミングが少ない保護者の方が多い。たくさんの学びの機会だったと今でも思っている。


それに、娘は約2年間初診予約困難といわれる病院で入退院を繰り返した。当時の主治医からは「ミラクルだ」と言われた。そこは3歳から18歳までの子供たちが入院してくる。精神疾患や発達障害、被虐待児の治療的保護も担うその病院内での出来事を、娘からたくさん、たくさん聞いた。




知能指数 IQ、発達指数DQと数値化できる検査があるが、実際にIQが75以上ある障害児者の生きづらさを、障害者と関わったことのない定型発達もしくは健常者の人に想像できるだろうか。


普通に考えても、肢体や聴覚、視覚に障害があったり、情緒と呼ばれる発達障害や精神疾患の現実をみてみようとは、普段の生活の中では思わないのではないだろうか。


インターネットやSNSに散見される揶揄を障害をもつ彼らは知っている。私も、もちろん知っている。直接的な診断名もあれば、わざと表記を変えた言葉もよく見かける。書きこむ人のなかで障害当事者ももしかしたら居るかもしれないが、多くは健常と呼ばれる人だろうと勝手に思っている。



今回、成人障害者と今まで以上に深く関わるようになって、改めて気がついたことがある。


彼らの密かな思い、願い。



みんなと同じように、自分も健常の人たちの集まりのなかに入りたい。


自分も同じ人間じゃないか。


健常の人たちに混ざって、同じように、はしゃいだり、ふざけてみたい。




え?何で?したらいいやん?




健常の人は、容易にそう思われるかもしれないが、それをどう叶えるのか。それが出来ない世の中、社会であることをご存じであろうか。



ヘルパーを使わなければ外出できないひと。

白杖を使って外出できても、目の前にいる人がどんな相貌で、どんな性格で、男か女か、それすらも認識できないひと。

発達障害等で、そもそものコミュニケーション能力に困難を抱えているひと。


障害雇用枠で働くひと。

A型やB型と呼ばれる作業所で働くひと。

デイサービスの利用をしているひと。

ひきこって長く在宅生活を続けているひと。




関わりたくても、現実の生活では家族やヘルパーと喋るひとが圧倒的に多い。



障害のある人は大抵皆さんすごく優しい。


でも心の中に闇を抱えてるひともすごく多い。



障害じゃなくて、健常に生まれたかった。



心の奥底にしまいこんでいる叫びを、いったい誰が聞くというのだろう。





以前、こうツイートしたことがあります。


ちょうど娘と車を走らせていて、宇多田ヒカル一曲が流れました。もしも願いがひとつだけ叶うなら。その一曲の出だしの歌詞です。


題名は「誰かの願いがかなうころ」



「ね、もしも願いがひとつだけ叶うなら、〇〇だったら何を願う?いっこだけよ、いっこ。何を願う?」


彼女は少し時間をかけました。


「うーん、一個だけなんだったら、”障害のない身体で生まれた”かったかな」





Sun Risesの営業を開始して、本当に色々な症状や障害を抱える皆様とお会いすることが出来ました。個人の特定の避けるため一切書くことは出来ませんが、シビアな状態の方もいらっしゃいました。ビビっちゃいけないけど軽んじてもらっては困る、そう感じたことも多くありました。


例えば拘縮の強い指に力を変に入れたら場合によっては折れます。かと言って、怖がって一切触らないのは、そもそも「じゃ、何の仕事をしに来たの」になります。強い拘縮は疲れる、ゆえにまず求められるのがそうした知識と理解です。その箇所を優しくリリースすることを出来なければいけません。たくさんの知識と、学び続ける姿勢を求められる仕事です。そして、それは本当に尊い経験になると信じています。


当店の利用料金は確かに高いと私も思います。

しかし、だからこそ専門職としての質の高さを求められると考えました。セラピストとしての質、介護介助の知識、そして何よりも目の前におられるお客様を一人の人間として尊重してお相手出来るか、、の人としての質。障害の種類や難病の種類は山ほどあります。ご予約が入るたびに勉強です。



Sun Rises Helianthusは、私の思いを超え、周りから背中を押されて始まりました。


国内に存在していなかった障害者専門を謳うメンズエステ。


今はトップバッターで打席に立っていますが、次なる世代へ繋いでいきます。

どうぞ末永く見守って頂ければ幸いに存じます。




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